今年、子供たちの間でRSウイルスが大流行しているようです。
児童館での幼児クラブと、プレ幼稚園に、それぞれ週1回通っていた2歳の娘も、
例に漏れず、RSウイルスに罹患しました。
娘が生まれてこのかた、発熱したことは1度きりだったので、
こちらまであたふた。。
娘が高熱で苦しそうな姿も見ていられなかったし、
夜中に急変したらどうしようという不安で
(夫は家にいたのですが。頼りにならないというわけでは決してない。)
こちらまで食欲が失せ、なんだか私のお腹の調子まで悪くなって、
私は別の病気(胃腸炎とか)にかかったかもしれないと思うほどでした。
娘の発熱に気付いてすぐに、近所の町医者に連れて行ったので、
薬ももらえて、これさえ飲んでくれれば!と私は気合十分だったのですが、
一方の娘は、久々の薬ということもあってか、全く受け付けず。
最初は「おくすりのむ!(ガッツポーズ付き)」と娘もやる気満々でしたが、
実際薬を目の前にしたら、急に怖気づいてしまい、
ずっと泣きっぱなし。
シロップならいけるだろうとそのまま飲ませようとするも失敗。
粉薬(甘い)は、ヨーグルトに混ぜたらおいしいだろうと
(私が味見したらとても美味だった)
食べさせてみるも、今度は胃の中の食べ物まで戻してしまうほど。
そんなことが数回続き、頑張ったご褒美をどんなに提示しても全く受け付けない。
「これ飲めないと治らないんだよ!?全然お薬の味しないじゃない!」←勝手。
と、私がイライラしてしまい、それにも泣き喚く娘。
こちらがイラついてしまうなんて本末転倒だとわかっていても、
早く治ってほしいし、私や夫にもいつうつるかわからないという恐怖に怯える日々も苦痛だし、
とにかく薬を飲んでほしかったのです。
そんなイライラ魔の私も一度冷静になって、必死で頭で考えました。
もちろんネットにも頼りましたが、薬が入っているとわかっていると、
何を混ぜても、どんなに薬の味が消えていてもダメなので、
ネットに載っている薬の飲ませ方は、我々にはもはや無力でした。。
そ・こ・で!!!
母みたこ、どんな手を使ったかと言うと・・・
『嘘も方便』作戦!!
薬は入っていないと娘に伝えておきながら、実は薬入りという、
もはや毒入りの茶でも飲ませる魔女のような作戦。。
でも、この作戦のお陰で、なんと1日3回の薬を
見事にすんなり飲めるようになったのです!!!!
ワーーーーーー(拍手!!!)
みたこが試した方法を、時系列に沿って説明していきます。
初日・金曜日(夜から薬を開始。40度近い高熱)
お医者さんからもらった薬はこちら↓
シロップ(①と③を混ぜたもの)は甘いし、
そのまま飲めるだろうと飲ませるも、一口で失敗。
②はヨーグルトに混ぜ、私が味見して問題なしと判断しても、
「ヨーグルトに混ぜたから大丈夫だよ」と、
ヨーグルト内の薬の存在を示したのがよくなかったのか、
一口舐めて、胃の中のものまで戻してしまう状態。
これ以上のやりとりは困難と、ほぼ薬を飲まない状態で就寝。
当然のごとく、かなりの高熱で、
脇と太ももに保冷剤を挟んでなんとかしのぐ。
2日目・土曜日(37度台まで熱が下がる)
薬を飲まなかった割には、意外と熱が下がってほっとする。
【朝】
なんやかんやするりと薬を交わされ、娘の勝ち。
薬飲まず。
【昼】
イラつきすぎている私を見て、夫がバニラ味のシューアイスに
さりげなく薬を乗せてくれる。
1/3くらい①+③の薬を飲めた。(食べられた。)
②は恐らくシロップに混ぜてよかったはずなのだが、
薬剤師さんに聞き忘れる。結局飲ませず。
【夜】
このまま夫に頼っていては、
夫不在の平日に薬を飲ませられないと若干焦り始め、
イラつきながらも必死で考える。
②の薬を水で溶かしたものと、①+③の薬をプリンに混ぜたものを用意し、
プリンは薬を飲めたご褒美として出す。(プリンに薬が混ざっていることは内緒。)
結局水で溶かした薬は飲めなかったが、薬入りプリンは黙々と食べた。。
え・・・それ、思いっきり薬混ざってるんですけど。
薬が入っていることを認識してしまうことが問題なのだと確信
3日目・日曜日(ほぼ平熱)
【朝】
前日と同じやり方で、薬入りプリンを出してみるも、
今度は咳がひどくなり始め、咳込んでしまって、
あまりプリンを食べられない。
毎食後にプリンを出すのもどうかと思い始める。
【昼】
薬を薬として飲まない娘の、今後の性格や人生までをも憂い始める。
(話が飛躍しすぎ。)
薬から逃げていては、このまま全てにおいて
逃げる人生になるのではないだろうか。
何か困難にぶつかったときに、
逃げることしかできなくなるのではないだろうか。
というわけで、娘をこんこんと説き伏せる。
いろいろなたとえ話をして、
薬を飲まないことはこれほどまでのことなのだとわかってもらう。
「うん、うん。」と健気にうなずく娘。
だいぶ長々と小難しい話をして、
「おくすり、のめる!」と再びガッツポーズ。
今度はごまかさずに行けるかもしれない!!と期待を抱く。
と言いつつも、やっぱり確実に薬を飲ませたかった私は、
水に砂糖を混ぜた、ただの砂糖水を、
市販のシロップ薬についてくるメモリが付いた容器に入れ、
(いかにも薬っぽく見せるため。)
ご褒美として、コップに薬入りバニラ風味豆乳を用意した。
↑
透明な小さい容器に砂糖水が入っている。
砂糖水が入った容器を見ただけで泣き喚く娘。
「さっき言ってたことと違うじゃない!」と娘を怒る母。
「のむ!のむ!のむよぉ~」と泣き叫ぶ娘。
「じゃあ飲んでよ!」と怒りながら叫ぶ母。
なにこのやりとり。
傍から見たら、何もそこまでしなくても、と絶対誰もが思うはずだし、
私が第三者なら間違いなく娘に同情するし、
逆に母親を鬼ババと言いたくなるが、言ってもらって結構。
早く娘を遊びに連れて行ってあげたい。
うつりませんように、うつりませんように、と
感染の恐怖におののく日々から解放されたい。
自己中のようだけど、本当にこの気持ちは大きい。
そんな母娘のやりとりと見かねた夫が娘を抱っこして、
「指で舐めてみるだけでいいから」と言い、
夫の指先にわずかについた砂糖水(娘から見たら薬のシロップ)を
娘の唇にそれこそわずかについただけで、これまで以上の大号泣。
あ、砂糖水でこれだけの反応ということは、やっぱりもう味じゃないんだわ。
薬として飲むのは、今の娘には本当に無理だわ。
【夜】
娘の将来を憂いつつも、悟りの境地に達した私は、
もはや上手に嘘をつくことに楽しみを覚え(ちょっとヤバい。)、
更なる嘘を考案。
ご褒美として出したバニラ風味の豆乳を、
それほどおいしそうには飲まなかったことから、
恐らくこの豆乳は娘の好みではないと判断。
ならば、それをうまく利用してみよう。
豆乳に薬を入れて、娘にはただの豆乳と嘘をついて飲ませよう!
「このバニラ味の飲み物ね、お薬の代わりにはならないけど、
お薬飲まないよりは飲んだほうがいいんだって。
お医者さんが言ってた。これ飲んだほうが元気になるよって。
お薬よりはおいしいし、これなら飲めるかな?」
そう娘に言うと、ちびちびながらも薬入り豆乳を全部飲んだ!
娘には娘なりに、あまり好きではないものを飲めたという達成感があるし、
私は私で、娘が薬を飲めていることは事実だから、
遠回しでも褒められるし、WIN WIN !!!
これなら続けられそう!!
4日目・月曜日(完全に平熱)
この日から、娘は食後にしっかりゴクゴクと薬入り豆乳を飲めるように!!
ただ、気を付けなければならないのは、
豆乳に薬を投入(笑)しているところを
見られないようにしなければいけないということ。
それを見られたら完全にアウト!
娘に嘘をつくなら、最後までつき通さなければならぬ。
これがまた神経を使うのだけれど、
キッチンのコンロ脇で、娘がテレビに夢中になっているところを狙って投入します。
カサカサ、と粉薬を開ける音にも、細心の注意を払います。。
まとめ
お気に入りの飲み物に薬を混ぜて飲ませても、親子共々達成感がないのと、
お気に入りの飲み物だと、味の違いを敏感に察知しそうなので、
あまり好きではないが、飲める程度のものに混ぜるのがポイントです。
(意外と飲み物の選定が難しそう・・・)
今回はこの方法で大成功だったけれど、
果たしてこの嘘もいつまで通用するのか・・・。
それを考え始めたら頭が痛いけれど、
次は娘も成長して、嫌々ながらもお薬飲めるようになっているといいな。。。
(遠い目)
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